電話対応一つで学校が一般社会から評価を受けることがあります。
よくあることで、早速改善していかなければならないこと、または今後も努力を続けていくべきことの例をあげてみます。
1 電話対応の誤りで日頃の努力が水の泡に
「今、学校から電話をもらったのですが?」
この言葉を電話をくださった方から聞いた時、職員の誰が電話をかけたのか、わからないことがよくあります。
相手の方にすれば、学校からの電話を折り返したにもかかわらず、電話の主がわからず、不愉快に思われるのも当然なことです。
では、もし自分が電話をかけ、相手の方につながらなかった場合、どうすべきか?
(対応例)
「今、◯◯さんに電話をしました。」と、職員室の同僚に伝えておきましょう。
そうすれば、相手の方の電話を受けた同僚が
「先ほど、●●がお電話を差し上げました・・・」と対応ができるのです。
「ただいま呼んでまいりますので・・」
そう答えて長い間、相手の方を待たせることもあります。
心地よい待ち受け音楽とはうらはらに、相手の方に不快な思いをさせてしまいます。
では、相手の方を待たせてしまう場合、どうすべきか?
(対応例)
「近くにおりますので、折り返しかけ直させます。」(相手を待たせない)
相手の方に同じことを2度言わせない
最初に電話に出た職員と本人に2度、同じ話をさせられることは大変つらいことです。
最初に出た職員がお話を伺い、内容を簡単に本人に伝えてあげれば、すぐ相手の方と本題に入ってお話ができるのです。
見えない相手の方への礼を大切にする心を子どもたちにも育てていきたいものです。
2 電話のかけ方一つで変わること
(1)電話に出た方が誰なのかわからない時は?
家庭連絡をした時に、出た方が誰なのかわからないことがあります。
そういう時に私は次のようにしていました。
【女性が出た場合の例】
(相手)「はい、○○です。」
(私) 「担任の●●と申します。お母さまです
か?」
(相手)「違いますよ〜。お婆さんですよ。(笑)」
相手の方がお年を召したように感じても、お若い方と間違えれば、悪い気はしません。(逆だと大変なことになります・・・)
そこから、いろいろな話をする中で学校への理解をさらに深めていただくこともできます。
そうは言っても、失敗したこともありました。
(相手)「はい、○○です。」 ※お相手はガサガサの声の方でした。
(私) 「担任の●●と申します。お父さまですか?」
(相手)「違います。」
(私) 「お爺さまですか?」
(相手)「違います。」
(私) 「あの、大変失礼ですが、どなたですか?」
(相手)「お婆さんです。」
(私) 「$!&%#?。」
(2)子どもの反省を促し、教師の指導を入れる
子どもにとっては困る電話を教師がしなければならないこともあります。
そういう時は、十分に子どもに反省をさせ、こう話をしました。
「今日、先生はあなたの○○○○について、お家の人にお電話をします。先生が電話をする前に、今日のことをお家の人にお話しすることはできますか?」
ここで大切なことは、次の3点です。
- 子どもにとって困ることを教師の電話でお家の人が初めて知ることとしない。
- 子どもの口から「自らの非」がお家の人に話されること。
- 教師の電話は叱責でも、指導の追い打ちでもないこと。
私は、このような電話をかける時、最後に必ずこう言いました。
「十分に反省していましたので、叱らないであげてください。」