生成AIを使ってみたい、使いたい気持ちはあるがなかなかチャンスがないという人がいます。
今回、私が実際に生成AIを実際に使ってみて、感じたことを書いてみました。
1 代表的な3つの生成AIに同じ質問をしてみました
日本の最南端にある都道府県名と場所を教えてください。
生成AI【A】の回答
日本の最南端にある都道府県は沖縄県です。沖縄県は九州地方の南に位置し、大小160以上の島々から成る県です。沖縄本島をはじめ、宮古島や石垣島などがあり、県庁所在地は那覇市です。
地理的には、台湾にも近く、温暖な気候と美しい海が特徴で、観光地としても人気です。沖縄は日本本土とは異なる独自の文化や歴史を持ち、かつては「琉球王国」として栄えていました。
生成AI【B】の回答
日本の最南端にある都道府県は沖縄県です。
沖縄県は日本の南西部に位置し、本土から約640km離れた太平洋上に広がる島嶼県です。沖縄県は沖縄本島を中心に、大小160以上の島々で構成されています。
日本の最南端の地点は、沖縄県の南端に位置する与那国島です。与那国島は沖縄本島から約509km南西に位置し、台湾まで約110kmという近さです。
さらに詳しい情報が必要でしたら、お知らせください。沖縄県の地理、文化、または歴史について詳しくご説明できます。
生成AI【C】の回答
日本の最南端にある都道府県は、東京都です。
少し意外に思うかもしれませんね。一般的に「日本の最南端」というと沖縄県をイメージする方が多いと思いますが、実は東京都の小笠原村に属する沖ノ鳥島が日本の最南端なのです。
なぜ東京都が最南端なの?
- 小笠原諸島: 沖ノ鳥島は、東京都の小笠原諸島に属しています。小笠原諸島は、太平洋に点在する多くの島々からなる群島で、東京都の管轄下にあるのです。
- 国境離島: 沖ノ鳥島は、日本の領海や排他的経済水域を画定する上で重要な「国境離島」の一つです。
他の最南端
- 人が住んでいる島: 人が住んでいる島に限ると、沖縄県の波照間島が日本の最南端となります。
- 民間人が到達可能な場所: 民間人が容易に到達できる場所としては、東京都小笠原村の母島小富士が最南端です。
正解は生成AI【C】の回答です。
※生成AI【C】はGoogleの開発した生成AI Gemini(ジェミニ)です
2 優劣はつけがたく、どのAIも優れています
質問の正答を見ると生成AI【A】と【B】はGeminiより性能が劣ると思われがちですが、そうではありません。
生成AI【A】には、私自身、大変お世話になっています。
私の拙い日本語の説明からGoogleアプリで自動処理を行わせるスクリプト言語GAS(ガス)をかなりの精度で書き出してくれます。(正直を申し上げますと、私はGASが書けません)
生成AI【B】には次のような質問をしました。
小学生に衆議院と参議院の写真を見せて、それぞれを区別させる方法を教えてください。
生成AI【B】の回答
小学生に衆議院と参議院の違いを視覚的に理解させる方法をご紹介します。以下のような方法が効果的かもしれません:
- 議場の写真を比較する 衆議院と参議院の議場の写真を並べて見せ、以下の点に注目させます:
- 衆議院の議場は半円形で、参議院の議場は扇形です。
- 衆議院の席は緑色、参議院の席は赤色です。
- 衆議院の議席数(465席)は参議院(248席)より多いため、議場が大きく見えます。
- 議長席に注目させる 両院の議長席の写真を見せ、違いを探させます:
- 衆議院の議長席は緑色の装飾
- 参議院の議長席は赤色の装飾
- 本会議場の天井を比較する 両院の本会議場の天井の写真を見せ、違いを探させます:
- 衆議院の天井には菊の紋章
- 参議院の天井には桐の紋章
- クイズ形式で楽しく学ぶ 上記の特徴を使って、写真を見せながらクイズ形式で質問します。例えば:
「この写真の議場の席の色は何色でしょう?緑なら衆議院、赤なら参議院です。」
このような視覚的な特徴を使って区別する方法を教えることで、小学生でも楽しみながら衆議院と参議院の違いを学ぶことができるでしょう。必要であれば、これらの特徴をまとめた図や表を作成して、さらに理解を深めることもできます。
どの生成AIも完璧なものでは決してありませんが、秀でた学習能力と表現力を併せ持っています。
3 生成AIは、ここがすごい
どのAIも間違えます。勘違いもします。
理由は
・AIがその情報を持っていない場合
(私は◯年◯月◯日以降のデータは持っていませんと答えるAIもありました)
(以前、あるAIは大谷翔平を日本ハムの選手と答えました)
・人間の質問の仕方が間違っている又はあいまいな場合
(人間が伝える力を磨くことも大切ですが、AIが理解しやすい構文で質問をすることが重要なのです)
しかし、それはAI自体に問題がある訳でもなく、情報が入力された時期や人間の問い方の問題なのです。
生成AIが持っている数々の能力の中で、私が1番すごいと思うものは何か?
それは、修正能力です。
間違いや修正箇所を指摘すると、瞬時に次の回答を導き出し、正解に近づけていくこの優れた能力を教育に使わない手はないと考えます。
AIが出した答えの誤りを気にするあまり、使用をためらうことはもったいない話です。
私は問題の解決方法をAIに質問する時
「考えられる原因と対処方法」を聞くようにしています。
その一つ一つを検証していく中で正解を見つける方法が、自分にとって一番有効な手立てだと実感することができました。
私達人間がAIの有効な使い方をこれからも探し続ければ、AIは決して人間を愚かにしないと、私は信じています。