学校での楽々メール処理

学校DX

「電子メール」という言葉をほとんど聞かなくなりました。

現在はメールという言葉で通じるほど、仕事や生活の一部となり、やらねばならない仕事の一つにもなっています。

しかし、学校現場ではメールを出すことが苦手だったり、億劫に感じてしまう人もいます。

今回は「学校での楽々メール処理」ということで、メールをより快適に、効率よく仕事に活用するための方法についてご紹介します。

1 メールの最大の長所を確認してみましょう

2 テンプレートの利用で入力を減らしましょう

3 メールソフトの仕分け機能で重要なメールを整理しましょう

4 【応用編】メールアドレスと件名の文字の組み合わせで、仕分けは完璧

1 メールの最大の長所を確認してみましょう

こう聞かれたら、みなさんは何と答えますか?

メールの最大の長所を私は次のように考えています。

メールは相手の時間を奪わない。

電話は相手の時間を奪います。一方、メールは相手に読むまでの「時間」と考えをまとめる「猶予」を与えてくれます。

メールの速読、即返しが仕事の命運を分ける方もいらっしゃいますが、一般的には急ぎの場合は電話、ゆとりをもって相手に読んでもらったり、文字で正確に伝えたい場合にはメールと、使い分けるほうが賢明だと、私は考えます。

メールとは異なる部分もありますが、LINEも優れたコミュニケーションツールの一つです。

しかし・・・

友だちからのLINEが来たら、すぐに返さないといけない!!

という理由で、夜もろくろく寝られずに過ごしたという子どもの話を聞きました。

子どもは大人以上に、新しい技術を自分のものにしてしまいます。

しかし、先に生まれ、数々の失敗をしてきた大人が経験の中から子どもに教えることをやめてしまってはいけません。

LINEの既読や返信を常識外の時間や場所で求めたりすることがないよう、機会をみつけ、家庭と連携をしながら子どもに教えてあげましょう。

2 テンプレートの利用で入力を減らしましょう

メールの書き方については、様々なご意見があると思いますが、私はこのようにしています。

(1)一見して内容がわかる件名をつける

  ◯「土曜日の集会への出席について」 ※土曜の集会は出席

  ✕「先日は失礼しました」 ※何のことかわかりません・・

(2)要件から先に書く

(3)とにかく端的に書く

また、教育委員会への報告のように、毎回、同じような形式で書くメールについてはテンプレートでひな型をつくっておくと便利です。

メールを新規で作成する際、ひな型を少々、書き直すだけで、時間と労力を節約することができます。

同じ考え方で、市内の全学校にメールを出すことになった場合、アドレスを一つ一つ追加していくことよりも、全学校のアドレスをグループとして登録しておくことをお勧めします。

3 メールソフトの仕分け機能で重要なメールを整理しましょう

仕事で扱う重要なメールを整理するため、メールソフトのフィルタ機能を使うようにしましょう。

もとのメールは受信トレイに残したまま、自分の指定する条件で特定のフォルダーに自動的にコピーされるので、たくさんのメールから探し出す手間を省くことができます。

Windows10のアウトルックを使ったフィルタの実用例をあげてみました。学校の管理職(主に教頭)や事務職員、校務分掌で特定のメールを扱う職員の方々に参考にしていただけたら幸いです。

1 アウトルックのメニューバー
 から[ファイル]をクリックし
 ます

2 [仕分けルールと通知の管理]
 をクリックします

3 [新しいルール]をクリック
 します

4 [受信メッセージにルール
 を適用する]を選択し、
 「次へ」をクリックします

5 [件名に特定の文字が含ま
 れる場合]にチェックを入れ、
 「特定の文字」をクリックし
 ます

6 重要なメールの[件名]に含
 まれる文字を追加し、
 「OK」をクリックします

7 [コピーを指定フォルダーへ
 移動する]にチェックを入れ、
 「指定」をクリックします

8 重要なメールを保存するフォ
 ルダーを作成し、選択の後、「OK」をクリックします

9 ステップ1と2のルールが
 完成したら、「次へ」をクリ
 ックします
(例外条件の設定へ)

10 [件名に特定の文字が含
 まれる場合を除く]にチェッ
 クを入れ、「特定の文字」を
 クリックします

11 この文字が件名について
 いた場合は重要なメールでは
 ないというルール
を決めます
※返信メールや添付ファイルの
 パスワード送信メール等

12 仕分けルールの名前を決
 めた後、[受信トレイ内のメ
 ッセージに仕分けルールを適
 用する]にチェックを入れ、「完了」をクリックします
※受信トレイの中のメールが
 一斉に仕分けられます

4 【応用編】メールアドレスと件名の文字の組み合わせで、仕分けは完璧

都道府県や市町村の教育委員会から送られた重要なメールを仕分けたい場合は、次のような方法をお勧めします。

◎メールアドレスに次の文字列が”必ず”あるもので
 (例)@city.△△△△△.lg.jp

○件名に次の文字列の“いずれか”を含んでいるものをコピー
通知      調査      申請      報告      変更      開催      依頼
点検      提出      回答      照会      実施      周知
取扱      取組      評価  申告 研修 異動 

×件名に次の文字列の“いずれか”があった場合は除く
   解凍 パスワード PW Pw RE Re
  リマインド

※仕分けの段階で、○と×の両方があった場合、×が優先される。
 (”じゃんけん”でたとえると × の勝ち!!)
※新たに重要なキーワードが見つかった場合は仕分けのルールを修正し、精度を高めていくことができます。

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